英語は聞こえたまま発音しよう!

Hi, how are you?
LAT英会話トレーニングカスタマーサポートです。
今日は、「英語は聞こえたまま発音しよう!」というお話です。

「聞こえたまま発音」は難しい!?

耳で聞こえたまま、音を真似する。
そんな簡単なこと、と思われるかもしれませんが、これが実はなかなか難しいのです。

子どもが言葉を覚える過程を思い浮かべてください。
子どもは、文法も何も関係なく、耳から入った音をそのまま真似して、口から発します。
そのため、日本語も英語も関係なく、柔軟に吸収することができます。

一方、私たち大人はどうでしょうか。
聞こえたまま発音しているつもりでも、実は頭の中で一旦別の作業をしてしまっています。

英語を聞いたときにやりがちなこと

読み書きから英語に入った私たち日本人は、英語を聞くと、無意識に以下のことをしてしまいがちです。

  • 頭の中で、英語の文章を書き起こそうとする
  • 英語の音を、知っているカタカナ語に当てはめようとする

これらは、「聞こえたまま発音」を邪魔する、やっかいな習慣です。

頭の中で、英語の文章を書き起こそうとする

私たちはつい、耳から入った英語の情報を、脳内で一旦整理しようとしてしまいます。

たとえば、この英文をネイティブスピーカーのナチュラルスピードで聞いたとします。
I had a wonderful experience with my friends.
これをリピートしようとする場合、どのようにアプローチしますか?

多くの人は、まず脳内で正しい英文を書き起こそうとします。
文頭から正しい文法・スペリングで文章を理解しようとするため、細かいことが気になってしまいます。

「have?had?」「エクスペリエンスのスペルは?」「friendは複数?単数?」
こうしてたくさんのことが引っかかり、聞こえた英語をすぐに口に出すことができません。

正しい文法で話せるに越したことはありませんが、文法に気を取られているあまり、英語が口から出てこなくなってしまうのは問題です。

英語の音をカタカナに当てはめようとする

日本語には、英語からできたカタカナ語がたくさんあります。
ウォーター、ホスピタル、ビューティフル、ピープル、シャツ・・・

英語からこれらの単語を聞き取ったら、「カタカナ語」に置きかえていませんか?
また、こんなふうに英語の音をカタカナに当てはめてしまっていませんか?

「アイハドアワンダフルエクスペリエンス・・・」
一旦日本語の音に置き換えてしまうと、日本語と英語の成り立ちの違いから、全く通じなくなってしまいます。

日本語では、すべての音がはっきりとした50音で発音されます。
一方英語では、口の形や舌の位置を変えることで発音するため、一つ一つの音がはっきりしていません

そのため、日本語発音と英語発音では、音節の数が異なってきます。
音節が異なると、英語話者には全く別のものに聞こえるため、英語が通じない、ということが起こります。

「聞こえたまま発音」するには?

聞こえたまま発音するのが難しい理由が、少しわかりました。
それでは、聞こえたまま発音するためにどうしたらよいでしょうか。

文法やスペルを気にしすぎない

文法の細かい部分を、一発で聞き取るのはなかなか難しいですよね。
それもそのはず、文法の細かい部分は、英語の発音では弱く発音されるからです。

is/areやa/theなどの細かい部分は、英語のイントネーションやリエゾン(音の繋がり)の中でかき消されてしまいがちです。
そのため、私たちが英語をリピートするときも、気にしすぎる必要はありません。

また、英語のスペルと音は、必ずしも一致しません。
発音されない音や、ごく小さい音でほぼ聞こえない音もあります。

たとえば、サーモン(鮭)のスペルは”salmon”ですが、真ん中の「L」は発音しません。
文法もスペルも、耳で聞いたまま言葉を覚えてそのまま発音するほうが、相手に伝わる英語を習得できます。

英語のリズムを覚えてリピートする

英語には、独特のイントネーションやリズムがあります。
それを、大げさなほど真似してみましょう。

英語らしく発音するのは、少し照れてしまうかもしれません。
しかし、伝えるためには、大げさであるほど、しっかり英語として伝わります。

英語のイントネーションに注意して、音楽を聞くように英語を聞いてみてください。
フラットな日本語のリズムとは異なることに気づくはずです。

思い込みを捨てる

「こうやって発音しているはずだ!」という思い込みは捨てましょう。

たとえば、だれもが知っている、”Excuse me.” 。
「エクスキューズミー」と言ってしまいがちですが、英語の音声をよく聞いてみてください。

最初のEはよく聞こえず、ほぼ「クスキューズミー」と聞こえませんか?
思い込みで英語を聞かず、自分の耳に届いた音だけを真似してみてください。

きっと、よりナチュラルな英語が口から出てきますよ。

LATの反射復唱法トレーニングにはテキストがない?!

LATで毎日行っていただく反射復唱法トレーニングには、テキストはありません。
マイページからアクセスしていただく、音声の教材のみのご提供です。

教科書で勉強することに慣れた方は、書かれたものがないことに最初は不安を感じるかもしれません。
しかし、書かれたものをご提供しないことには、理由があるのです。

テキストの弊害

テキストがあると、どうしてもそれを頼ってしまいます
耳から入った情報ではなく、目から見た情報を「読み上げる」ようになってしまいます。

これでは、英語の耳とリピートする力が育ちません。
「耳で聞いたものが正しいかどうか答え合わせをするために、テキストがほしい」という声もいただきます。

しかし、それではやはり判断基準が「文法的に正しいかどうか」になってしまいます。
LATでは、耳で聞いたままに口に出す、そしてそれが相手に通じる、ということを重視していただきたいと考えています。

テキストの代わりに「スクリプトサーチ」

「それじゃLATでは、聞き取れなくてもそのままやりっぱなしなの?」
いいえ、そうではありません!

LATには、わからなかった文章を探せる「スクリプトサーチ」という仕組みがあります。
これは、気になる文章を、聞き取れた言葉から調べ確認できる仕組みです。

逐一調べる必要があり、テキストのように一覧で見ることはできません。
これは、あえて調べる手間が必要な仕組みとすることで、まずは耳で聞き取る力をつけていただきたいためです。

ぜひ、ご自分の耳を信じて、聞こえたようにリピートする力をつけてください。
本当に耳から覚えたままの英語で通じるのか、やはり心配ですか?

そのために、担当コーチが毎日のレッスンで、トレーニングの成果を確認します。
耳から入れた英文が、しっかり英語として通じるのかどうか、確かめてみてください。

まとめ

いかがでしたか。
生きた英語での会話の場には、紙に書かれた台本はありません。
自分の耳と口だけが頼りです。

ぜひ、LATの反射復唱法トレーニングで、「耳⇒目⇒口」ではなく「耳⇒口」の英語の回路を作ってください。
私たちと一緒にがんばりましょう!

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