「よろしくお願いします」を英語で言うと??
あなたは今日、「よろしくお願いします」と何度言ったでしょうか。
授業や会議、試合が始まるとき、人に何かお願いをしたとき、文章の最後に何となくつけて・・・
私たち日本人が一日に何度も使う「よろしくお願いします」という言葉。
ビジネスにおいても、日常生活においても、よく使われる便利な言葉ですが、英語では何と言うか考えたことはありますか??
なかなか思い付かないのではないでしょうか・・・?
「よろしくお願いします」という言葉は英語では存在しない
そうです。
なぜなら、「よろしくお願いします」という表現は、英語では存在しないからです。
日本語ではあらゆる場面において、万能に使うことができる「よろしくお願いします」という表現ですが、英語ではどのような場面かによって使い分ける必要があります。
例えば、初めて会った方にあいさつする場面を考えてみましょう。
日本語では、自己紹介など話した最後に「よろしくお願いします」という言葉で終わることが一般的です。
この場合、英語では、”Nice to meet you” という表現になります。
しかし、”Nice to meet you”は、「はじめまして」という意味合いが強いため、相手に何かを頼むときや別れのあいさつのときなどにも使う「よろしくお願いします」とは違い、はじめて会う人とのあいさつの場面以外に使うことはありません。
その他の場面で、「よろしくお願いします」を英語で表現すると・・・
相手に何か依頼をするとき
”Please〜”、”Could you 〜?”、”Would you 〜?”など。
依頼を承諾してもらったとき
“Thank you in advance.”
別れ際
“I look forward to seeing you again.”
など、英語では表現方法が異なります。
文化的背景の違いが、必要なフレーズの違いを生む
ではなぜ、「よろしくお願いします」という言葉が英語では存在しないのでしょうか?
それは、文化的背景が違うからです。
日本では、「よろしくお願いします」というような曖昧な表現がよく使われています。
その背景として、相手の考えていることを“察する“ことが美徳であり、“行間を読む”、“空気を読む”文化があるからです。
「よろしくお願いします」が使われる場面では、前後の内容でその意味を判断します。
一方、欧米では、自らの意図や感情を他者に対して明確に表す傾向があります。Yes/Noははっきりと相手に伝えること、濁さずに意見を述べることが一般的であり、特に英語圏のビジネスでは効率が重視されるため、単刀直入に要件を述べる方が良いとされています。
前後の内容で意味を判断する日本語の「よろしくお願いします」を英語で表現する場合は、その内容を明確かつ具体的に表現する必要があります。
他にも英語で存在しない表現はたくさんある
「よろしくお願いします」のような、英語で存在しない日本語はその他にもたくさんあります。
例えば、下記のような言葉も存在しません。
「いつもお世話になっております」
「お疲れ様です」
「いただきます」
「ごちそうさまです」
「もったいない」
「わびさび」
「先輩、後輩」
まとめ
今回は、「よろしくお願いします」というあまりにも便利な言葉について考えてみました。
いつもの便利な言葉の直訳単語がない。いつものニュアンスが伝えられない。
このことに、もどかしさや面倒くささを感じて英語に嫌気がさすこともあるでしょう。
でも、逆に言うとこれこそが、英語を話す“人”を理解する入口なのかもしれません。
だって考えてみてください。
「英語がわかるようになりたい」「英語を話せるようになりたい」ということは「英語を話す“人”を理解できるようになりたい」「英語を話す“人”に理解してもらえるようになりたい」という意味ですよね?
であれば、英語を話す“人”はどのように言われたら理解しやすいのか、納得しやすいのかを考える必要がありそうですね。
「このシーンで私が言おうとしていた『よろしくお願いします』の中には一体どんな意味合いが含まれていたのだろう」と考えて、因数分解することで、自分の“ニュアンス”が言語化でき、言おうとしていた「よろしくお願いします」の輪郭が見えてくるかもしれません。
そして見つかった、場面に応じた「自分にとってのしっくりくるフレーズ」が自然に出てくるようになったとき、英語を話せるようになってきたと実感出来ると思います!
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