『世界の果てまでイッテQ!』の人気コーナー、「出川哲郎はじめてのおつかい」をご覧になられた方は多いのではないでしょうか?
海外で出川哲郎の話す日本語と英語を織り交ぜた片言英語におなかを抱えて笑った人も多いでしょう。
あの伝える力、英語教育界で注目されていることをご存じの方も多いと思います。
彼はその日の良い食事のため、良いホテルのために必死に伝えようとしていますよね。
「当たり前じゃないか、私だって話せるようになろうと必死だよ」とおっしゃる方もいらっしゃるかと思います。
でも改めて振り返ってみると・・・、「伝わっているか」よりも、「正しい英語を話せているか」が気になってしまっていませんか??
「私の文法は恥ずかしくないかしら」
「発音、正しかったかしら」
などと、正解か不正解かに気を取られすぎてはいませんでしょうか??
今回は、「英語の正解・不正解」についてお話をします。
英語について考えるとき、「正解か・不正解か」を考えてしまうことはありませんか?
「この言い方で正解かな?」
「今日のレッスンでのあの表現、間違っていたかも!」
ついこんなことを考えて、会話を止めてしまったり、あとから反省したり。
真面目に英語に取り組もうとすればするほど、正解を追い求めてしまいがちです。
しかし以前お伝えしたように、間違いを恐れては、会話が続かなくなってしまいます。
発想を変えて、なんとかこの「正解・不正解」の呪縛から逃れましょう!
もくじ
英語に「正解」を求める理由
私たちが、英語の「正解」を追い求めてしまうのには、理由があります。
私たち日本人は、学校の科目のひとつとして、英語を勉強してきました。
学校の勉強では、「マルをもらえる英語」「正解か不正解か」が重要になってきます。
問題集を開けば、英作文の「正解」が載っていて、それに当てはまらなければ、バツ。
学校の試験では、その試験範囲で習った英単語を使わなければ、バツ。
その結果、私たちはバツをもらうことを極端に恐れるようになってしまいました。
私たちが、つい「正解」を求めてしまうのは、長年の学校英語の弊害といえます。
そのため、英会話をするにも正解を追い求めてしまうのです。
学校英語:「正解」はひとつだけ
学校での正解は、基本的にひとつだけです。
模範解答と同じ答えが正解。
試験範囲で習った英単語だけが正解。
たとえその模範解答が英語として不自然であっても、それに合致しない解答は不正解になってしまいます。
学校英語の目的は、あくまでも点数をつけることであり、実際にコミュニケーションできるかどうかではありません。
残念ではありますが、点数をつけなければいけない学校教育においては、「正解」をつくって、それに合っているかどうかで判断せざるを得ない状況にあります。
現実:「正解」はたくさんある
では、現実での英語はどうでしょう。
正解はひとつではありません。
通じ合えれば、どれも正解といえるのではないでしょうか。
まさに出川さんの話す英語は、学校教育の観点では決して「正解」ではありません。
ただ、もし自分が伝えたいと思っていることが、相手に思った通りに伝われば、コミュニケーションという観点で言うと「正解」ということができます。
そして実際のところ、英語表現において、「正解」はたくさんあります。
国・地域により違いがある
英語を話す国や地域は、世界中に広く存在します。
発音も使う単語も表現も、それぞれに特徴があります。
ネイティブスピーカー同士でも、聞き取りづらい・意図が伝わらないということが起こります。
そしてそれぞれの国や地域において、文化も違います。
その文化の違いがまた表現にも表れてくることがあります。
英単語には複数の意味がある
英単語には、対応する日本語訳がたくさんあります。
受験用の単語帳でもいくつか意味が並んでいますね。
それでもカバーしきれないほど、単語の意味は奥深く、幾通りにも訳せます。
そもそも、英語は英語として生まれたものであり、日本語をベースに生まれたものではありません(当たり前ですね)。
だとすれば、それぞれの単語が持つ根源的な意味が英語と日本語では異なることも多いです。
以前I’m sorryの意味について記載させていただいたことがありますが、「I’m sorry=ごめんなさい」ではありません。
https://lat-international.com/archives/1736
Sorryの語源は謝罪ではなく、「痛み」です。
だからこそ、I’m sorryは「気の毒」とか「残念」といった意味で使われることもあります。
英語の発想が幅広い
また、ひとつのことを言うにも、英語圏の人は、様々な角度から表現しようとします。
たとえば、「あのレストランは、子供連れもOKだよ」と言いたいとき、
- That restaurant accepts children.
- You can bring your children to that restaurant.
- It’s okay to bring children to that restaurant.
主語を変えただけで、簡単に3つのパターンができました。
どれも正解!な英会話の秘訣
「直訳=正解、意訳=不正解」ではない
学校英語では、一語一句まで直訳されることが正解になります。
意訳は、正解の範囲が広くなりすぎるからか、不正解になってしまいます。
しかし、現実には、単語に一対一のシンプルで自然な訳をつけるのは難しいです。
ざっくりとした意訳のほうが、ニュアンスや正確な意味を伝えられる場合が多いです。
「新たな正解」との出会い
未知の表現に出会ったときは、
「こんな使い方は習っていないから、不正解では?」
「日本語のこの単語がどこにも訳されていない!」
と思わずに、
「へぇ、こんな表現もあるんだ!」と、一旦すべて受け入れてみましょう。
こうしてひとつづつ覚えていくことが、英語の幅を広げるきっかけになります。
ざっくり伝える「瞬発力」を目指す
英語のテストでは、問題と解答用紙を目の前にして、じっくり考える時間があります。
しかし、英会話ではよくよく考えている時間はありません。
怒涛のスピードで流れていく英会話の中では、「正解・不正解」よりも「瞬発力」が大切。
絶対の正解を求めずに、「ざっくり伝わる」を目指してみるのもよいのではないでしょうか。
出川さんの英語が通じているのも、まさに絶対の正解を求めるのではなく、「ざっくり伝わる」ことができれば良いという思い切りの良さがあってのことだと思います。
まずは、相手とのコミュニケーションを楽しむことを最優先に練習していきましょう。
細かいニュアンスまで伝えられるようになるのは、「ざっくり」伝えられるようになった後で十分です。
まとめ
いかがでしたか。
学校英語に対する姿勢のままでは、英会話習得にブレーキをかけてしまっている状態です。
ぜひ、「正しい英語を話そう!」という意識を、勇気を持って手放してください。
とはいえ、慣れ親しんだ癖を手放せと言われても・・・難しいですよね。
LAT英会話トレーニングでは、その癖を手放せる二つの秘密があります。
① 反射復唱法トレーニング
これは、例文をとにかく口に出して発声することです。
「結局正解を真似るだけじゃないか」と思いましたか?
いえ、これは正解のパターンを自分の中に増やすことが出来るトレーニングなのです。色んな正解を知り、口に出してみることで、言いたいことを臆せずに話せるようになる画期的な方法です。
② コーチたちのルール
コーチたちには、「生徒の文法を細かく直し過ぎない」というグランドルールがあります。
英会話教室にしては異質ですよね。でも、通常の会話で、相手はあなたの文法が“正解”かどうかにフォーカスしていません。LATのコーチとのレッスンの場は、実践に近い空間と言えます。
正しいかではなく、伝えようとしているか、伝わったのかに焦点を当て、実践的な英語力を高めます。
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