Hi, how are you?
LAT英会話トレーニングカスタマーサポートです。
今日は、「英語は聞こえた通りに真似すればいい!」というお話です。
もくじ
「聞こえたまま発音」は難しい!?
耳で聞こえたまま、音を真似する。
そんな簡単なこと、と思われるかもしれませんが、これが実は大人にはなかなか難しいのです。
子どもは、文法も何も関係なく、耳から入った音をそのまま真似して、口から発します。
そのため、日本語も英語も関係なく、柔軟に吸収することができます。
一方、私たち大人はどうでしょうか。
聞こえたまま発音しているつもりでも、実は頭の中で一旦別の作業をしてしまっています。
英語を聞いたときにやりがちなこと
読み書きから英語に入った私たち日本人は、英語を聞くと、無意識に以下の2つのことをしてしまいがちです。
①英語の音を、知っているカタカナ語に当てはめようとする
日本語には、英語からできたカタカナ語がたくさんあり、カタカナで英語を表せる、という勘違いや思い込みが無意識にある方は多いと思います。threeはスリー、waterはウォーター、beautifulはビューティフル。
正しい気がしますが、この認識が元凶です。threeはスリーではなく、threeです。water、beautifulも同様です。カタカナを介そうとするから、聞こえないし話しても通じないんです。
英語を話したい、聞き取れるようになりたいのであれば、カタカナから距離を取る必要があります。
カタカナで聞き取ろうとして聞き取れない単語や文章を題材にしたものは多く取り上げられていますが、例をご紹介します。
“I’m looking for a KitKat.” (最後のKitKatがカタカナとしてはキッカに聞こえて、理解出来ない)
“Is that all ?”(カタカナとしてはイザロに聞こえて、理解出来ない)
“first of all”(カタカナとしてはファースタボー。ファースト オブ オールと3語に分けると伝わらない)
ちなみにこれは他の言語でも近いものがあります。
中国語でも、無理やりカタカナのどれかに当てはめて発音すると、全く伝わりません。
例えば、おなかが減っているという意味の「饿」は「ウー」「アー」「エー」の間の様な音ですが、これをカタカナで「ウー」と呼んでしまうと全く伝わりません。
フランス語も同様です。ワールドカップの際、若きスーパースター「エムバペ」が日本のキャスターに「僕の名前の発音、間違っている」と指摘をしています。「ムバッペ」の方が近いイメージということでした。
英語も中国語もフランス語も、全て、日本語とは違う言葉なんです。日本語のカタカナで置き換えられるわけがないんです。そこに気づき、いち早くカタカナから脱却することが最も大切なことです。
②頭の中で、英語の文章を書き起こそうとする
私たちはつい、耳から入った英語の情報を、脳内で一旦整理しようとしてしまいます。
たとえば、この英文をネイティブスピーカーのナチュラルスピードで聞いたとします。
I had a wonderful experience with my friends.
これをリピートしようとする場合、どのようにアプローチしますか?
多くの人は、まず脳内で正しい英文を書き起こそうとします。
文頭から正しい文法・スペリングで文章を理解しようとするため、細かいことが気になってしまいます。
「have?had?」「エクスペリエンスのスペルは?」「friendは複数?単数?」
こうしてたくさんのことが引っかかり、聞こえた英語をすぐに口に出すことができません。
正しい文法で話せるに越したことはありませんが、文法に気を取られているあまり、英語が口から出てこなくなってしまうのは問題です。
「聞こえたまま発音」するには?
それでは、聞こえたまま発音するためにどうしたらよいでしょうか。ポイントは3つです。
①カタカナに置き換えない。
最重要事項です。カタカナで話そうとするのではなく、聞いて話すを繰り返し、その音声を聞いてズレを修正していくことが出来れば、聞こえたまま発音出来るようになります。
例えばexcuse me も、「エクスキューズミー」と認識されているかもしれませんが、英語の音声をよく聞いてみてください。最初のEはよく聞こえず、ほぼ「クスキューズミー」と聞こえませんか?思い込みで英語を聞かず、自分の耳に届いた音だけを真似してみてください。
②文法やスペルを気にしすぎない
文法の細かい部分を、一発で聞き取るのはなかなか難しいですよね。
それもそのはず、文法の細かい部分は、英語の発音では弱く発音されるからです。
is/areやa/theなどの細かい部分は、英語のイントネーションやリエゾン(音の繋がり)の中でかき消されてしまいがちです。
そのため、私たちが英語をリピートするときも、気にしすぎる必要はありません。
また、英語のスペルと音は、必ずしも一致しません。
発音されない音や、ごく小さい音でほぼ聞こえない音もあります。
たとえば、サーモン(鮭)のスペルは”salmon”ですが、真ん中の「L」は発音しません。
文法もスペルも、耳で聞いたまま言葉を覚えてそのまま発音する方が、相手に伝わる英語を習得できます。
③英語のリズムを覚えてリピートする
英語には、独特のイントネーションやリズムがあります。
それを、大げさなほど真似してみましょう。
英語らしく発音するのは、少し照れてしまうかもしれません。
しかし、伝えるためには、大げさであるほど、しっかり英語として伝わります。
きっと、よりナチュラルな英語が口から出てきますよ。
LATの反射復唱法トレーニングにはテキストがない?!
LATで毎日行っていただく反射復唱法トレーニングには、テキストはありません。
マイページからアクセスしていただく、音声の教材のみのご提供です。
教科書で勉強することに慣れた方は、書かれたものがないことに最初は不安を感じるかもしれません。
しかし、書かれたものを提供しないことには、理由があるのです。
テキストがあると、どうしてもそれを頼ってしまいます。
耳から入った情報ではなく、目から見た情報を「読み上げる」ようになってしまいますし、判断基準が「文法的に正しいかどうか」になってしまいます。これでは英語の耳と口が育ちません。
LATでは、耳で聞いたままに口に出す、そしてそれが相手に通じる、ということを重視していただきたいと考えています。
まとめ
いかがでしたか。
生きた英語での会話の場には、紙に書かれた台本はありません。
自分の耳と口だけが頼りです。
ぜひ、LATの反射復唱法トレーニングで、「耳⇒目⇒口」ではなく「耳⇒口」の英語の回路を作ってください。
私たちと一緒にがんばりましょう!
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