仕事で英語を使わなければいけない状況が増えてきたもしくは増えてくる予定なので、ビジネス英会話を中心に英会話を習得したいという方が時々いらっしゃいます。
最初に結論を申し上げると、ビジネス英会話を習うという考え方はあまりお勧めしません。
何故ならビジネス英会話は日常英会話と比較して簡単であるにも関わらず、実際のビジネスの場で有効に活用できる機会は少ないからです。
ビジネス英会話は”簡単”である
何故ビジネス会話が日常会話と比べて簡単かご説明させていただきます。実はビジネスの世界で交わされる言葉は範囲が非常に限られているのです。
例えば、コンピューターを扱うビジネスに携わっている場合、ビジネスの場で出てくる言葉の大半はITに関連する言葉です。
専門家としてその分野で活躍している方であれば、そのような専門用語の英語表現については既に詳しいケースが多いです。
また、話す内容についても、使う英語表現も予測できたり、限られたものになります。どの種類のコンピューターを導入するとか、どのようなシステムを開発するかといったものとなり、話す前から内容をある程度想定できるのがビジネス英会話の特徴です。
一方で、日常会話になると、天気の話から趣味の話、仕事の話まで多岐に渡りますし、どのような話題が飛び出してくるか想定することができません。
全く想定していない話題に瞬発力を持って対応していくためには、ビジネスの場で使う表現を丸暗記するような表面的な対応ではなく、しっかりと基礎的な表現を数多くマスターし、様々な話題に対応する英語スピーキングの実践力を身につけておく必要があるのです。
ビジネスで使う表現は比較的限られているので、ある程度簡単に暗記できる範囲ですが、日常会話は多岐に渡るため、単なる暗記では対応できないのです。
ビジネス英会話より雑談力を身につける
次にビジネス英会話が有効に活用できない理由をご説明します。
これはビジネスの第一線で活躍している方であれば、すぐにご理解いただけると思いますが、ビジネスでの信頼関係は、交渉や会議の場で構築されるものではありません。
フランクな会話の中で、信頼関係は徐々に作られていきます。少し前に日本でも雑談力という言葉が流行しましたが、まさに英語スピーキングにおいても雑談力によって、ビジネスの成功が左右されるといっても過言ではありません。
例えば、初めて会う営業マンが自社の製品の説明を素晴らしい表現でプレゼンテーションした後、ちょっとした雑談をする際にしどろもどろになったら、どのような印象をお持ちになりますか。そのような人は信頼されることが難しく、ビジネスもうまくいかないのではないでしょうか。
英語を使ってビジネスを成功させるのであれば、ビジネス上の専門用語を習得するよりも、相手のカルチャーを理解した上で、様々な話題で雑談できるように英語スピーキング力をつけることが重要です。
ビジネスを成功に導くためには、ご自身が専門としているビジネス上の言葉を使えるようになる以上に、気楽に外国人と話せるようになることを優先すべきだと考えます。
基礎的な英語スピーキング力を身につけるのが良いコミュニケーションへの近道
英会話であっても、ビジネスは日本語で行うのと同じようなプロセスで進んでいきます。
ビジネスの場面の英会話だけを暗記して表面的な表現力を身につけるのではなく、しっかりと英語スピーキングの基礎的なトレーニングを行いつつ、実践力を身につける、まっとうな習得方法を強くお勧めいたします。
英会話はスポーツと同じで、トレーニングを通してしか身につけることはできません。いくつかのセンテンスを暗記するだけで使えるようになるといった、近道は残念ながらありません。
スポーツと同じように基礎トレーニングと実践トレーニングを組み合わせることで、初めてビジネスで使える英語スピーキング力を身につけることができるようになります。
あっという間に野球でホームランを打てるようになる方法っていう本は無いのに、あっという間にペラペラになる英会話勉強法という本が沢山あることには大きな違和感を覚えます。
ビジネスで使える英会話習得のためには、1にも2にも練習です。練習の量は決して皆様の英語スピーキング力向上を裏切ることはありません。
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