マスクの下の表情筋を動かして、英語を話そう!

今回は、「マスクの下の表情筋を動かして、英語を話そう!」というテーマでお送りします。
長引くコロナ禍で、マスクは手放せないアイテムとなっています。
しかし実は、マスクは、英語を話す上で大きな障害となりうるのです。

表情筋とマスクの関係

表情筋とは

まず、表情筋について知りましょう。
表情筋とは、目や口の周り、頬など、表情を作る顔の筋肉のこと。

出典元:“https://www.te-sora.com/course/facial/”

これが動くことで、人間の表情は変わります。
表情を作るだけでなく、話したり、飲んだり食べたりする上でも大きな役割を持っています。

表情筋が固くなってしまうと、表情が固くなるだけでなく、
話をするのに口が回らなくなることがあります。
口を大きく開けるにも、表情筋を大きく動かさなくてはいけないのです。

マスクが隠す表情筋

マスク生活が長くなり、もはやマスクは顔の一部のように感じている人もいるのではないでしょうか。
マスクで表情を隠せたり、女性なら簡単なメイクで済ませられたりして、マスクのメリットがあるのも事実です。

普段マスクで隠しているので、口元を人に見られることに抵抗を感じる人も増えています。
中には、直接会わないオンライン会議であっても、マスクを外したくないという方も。

これは、表情筋にとってはとても危険な状況です。
というのも私たちは、顔の半分をマスクにより物理的に押さえつけられています。
そして、マスクがずれないように、表情を大きく動かさずに話します。

マスクで隠れて目しか見えないのだから、あえて顔の表情を忙しく動かすこともしません。
しかし、表情筋をはじめ筋肉は、使わなければどんどん衰えていきます。

表情筋を殺さないためには、マスクを外して、
表情筋をしっかり動かす時間を作る必要があります。

英語と表情筋の関係

日本語を話すときの表情筋

日本語は、表情筋をあまり動かさなくても発音できる言語です。
「あいうえお」と、ひとつずつが独立した音として発音され、小さい声でも聞き取れます。
口を大きく動かさないので、マスクはそれほど邪魔になりません。
こうして私たちは、口を動かさずに話すクセがますますついてしまいました。
試しに、一日の終わりに顔を触って、表情筋を大きく動かしてみてください。
きっと表情筋は固くなっていて、その日一日動かしていなかったことを実感できるでしょう。

英語を話すときの表情筋

一方、英語を話すときには、表情筋をしっかり動かす必要があります。
英語は、日本語のように一つ一つの音がしっかり発音されません。
口の形や舌の位置が決まっていて、そこに息を通すことで発音します。
口を大きく開けたり、横に引っ張ったり、とにかく忙しく表情筋を動かします

しかし、マスクの下は窮屈で、しっかり口や頬の筋肉を動かすスペースはありません。
英語を話す上では、マスクは非常に邪魔になります。

マスクを外して、表情筋を動かそう

対面での会話には、マスクは必要な状況が依然として続いています。
それでも、自宅での英語練習やオンライン英会話など、
周りに人がいない状況であれば、ぜひマスク無しで行ってください。

マスクを外し、鏡で自分の顔を見ながら口を大きく動かして英語を話してみてください。
思っている以上に口が動いていなくて、驚くと思います。
意識して表情筋を大きく動かし、英語を話しましょう。

マスク越しでも聞こえる、大きな声を出す!

そして、自宅での英語練習では、人の目を気にせず大きな声で練習しましょう。
なぜ、そんなに「声に出す」ことが大切なのでしょうか。
それは、先ほどお伝えしたとおり、英語が息を使って発音する言語だからです。
唇や舌を意識して、息をある程度強く出さなければ、聞こえない音があります。
口を動かす練習だけなら、小さな声や無音でのトレーニングでもすることができます。
しかし、息の出し方は、大きな声で話さなければ練習することはできません。
普段の日本語とは違う息の出し方をするには、トレーニングで体で覚えるのが一番なのです。
試しに、大きな声で英語の文章を一つ言ってみてください。
それも、人に話しかけるように大きな声で言ってみましょう。
音が口の中にこもってしまっていませんか?
相手に言葉を届けようと思うと、その音をしっかり外に出さなくてはいけません。
そのためにも、口を大きく動かし、意識してお腹から声を出す必要があります。
そうでなければ、対面で英語を話そうとしても、マスク越しに英語は届きません。
ある日突然、表情豊かに大きな声で英語を話すのは、残念ながら無理です。
日々コツコツと筋トレをするように、英語を思いっきり話す練習をしておきましょう。

まとめ

LATでは、毎日の反射復唱法トレーニングを声に出して行っていただくようにお願いしています。
大きな声で話すのには、勇気がいりますよね。
「英語を間違えるのが怖い」という気持ちがあると、つい声が小さくなりがちです。
でも、間違えたっていいんです
伝えるには、声をしっかり出して、相手に届けることが一番大切。
声が聞こえなければ、正しい英語であっても相手に届きません。

ぜひ、家での練習時間には、発声練習のつもりで大きな声で練習してみてください。
きっと、新しい発見があるはずです。

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