知っておくと役立つ!花粉症にまつわる英語表現

春の訪れとともにやってくる花粉の季節、花粉症の人にとってはつらいですよね。
くしゃみが止まらずティッシュを手放せない毎日を送っている方も多いのではないでしょうか。
政府の調べでは、日本のおよそ2-3割の人がスギ・ヒノキによる花粉症だそうです。
「国民病」とも呼ばれる花粉症ですが、海外にも花粉症ってあるのでしょうか?

はい、あります!

世界各国内にはそれぞれ花粉症の原因になる植物があり、現代人を苦しめています。

日本だけではなく、全世界規模で苦しんでいる方が多いので、英会話の話題の1つにもなるでしょう。

今回は、そんな花粉症にまつわる英語表現についてお話しします。

世界三大花粉症

花粉症の患者は年々増え続けています。10年ごとに行われる全国的な調査では、毎回10%ずつ患者が増加。今や、国民の4割が花粉症になっていると見られています。
ひどい症状を引き起こす日本の「スギ花粉症」は、「世界三大花粉症」のひとつです。

スギ以外では、主にヨーロッパで5~7月ごろに飛散するカモガヤなどによって引き起こされる「イネ科花粉症」や、アメリカ全域で8~10月ごろにピークを迎える「ブタクサ花粉症」が、この「世界三大花粉症」として認められています。

「世界三大花粉症」
① イネ科花粉症(ヨーロッパを中心に見られる) 飛散のピークは5〜7月
② ブタクサ花粉症(アメリカが中心の) 飛散のピークは8〜10月
③ スギ花粉症(日本) 飛散のピークは2〜4月


もちろん、この3種類以外にも世界各地ではさまざまな花粉症が見つかっていて、その総数はなんと60種類ほどにも及びます。
ちなみに、世界で最初に花粉症が発見されたのはヨーロッパ。
イギリスで見つかった1819年当時の診療記録が、最古のものとされています。

花粉症に苦しんでいるのは、日本だけではなさそうです。

日本との違い

アメリカでも、春や秋には花粉症の話題が出ます。
日本との違いは、「人によって反応する植物の種類が違う」ということ。
人種が様々だからなのか、地域によって植物の種類が違うからなのか。
日本のように、大勢の人が一斉に花粉症で苦しむ・・・という状況にはなりません。
調べてみると、花粉症を引き起こす植物の名前がたくさん挙げられています。
何かフワフワした綿のような花粉が一面飛んでいる日や、車が黄緑色の花粉に覆われている日など、様々な種類の花粉の存在が感じられます。

ちなみに、花粉症だからといって、日本のようにマスクで防御したりはしません。
(コロナ禍以前は、マスクをするなんて考えられない世界でした。)
子供であっても、薬を飲んでアレルギー症状をコントロールするのが一般的です。
欧米では外干しせずに巨大な乾燥機を使うので、洗濯物に花粉が付く心配もありません。

前述した通り、風邪や花粉症などを理由に、マスクをつけるのは日本独特の習慣です。欧米をはじめ諸外国ではマスクを使う習慣がないため、花粉症に欠かせないマスクをそのまま”mask”と言っても通じない場合があります。

マスクは”surgical mask”あるいは”face mask”と表現します。

“mask”のみだと、「仮面」や「お面」の意味になり、誤解を招いてしまいますので注意が必要です。

花粉症に関する話題を英語で話そう

鼻水やくしゃみをしていたら「風邪?」と聞かれて、「花粉症です」というやり取りを聞いたり、実際に当事者だと経験があるかと思います。
前述した通り、花粉症には欠かせない「マスク」をそのまま表現しても通じない場合がありますし、鼻水、鼻づまりなどの症状の英語も押さえておくと英会話の幅が広がりますね。

「花粉症」の英語だけではなく、その症状や関連英語を例文を使いながらご紹介しています。

「花粉症を英語」で言うと?

花粉症は英語で、
“hay fever”、”pollen allergy”と表します。

“hay fever”のhayは「干し草」、feverは「熱」という意味で、英語圏では花粉症は干し草が原因で起こると考えられたことが由来となっています。

“pollen allergy”のpollenは「花粉」、allergyは「アレルギー」という意味の単語が合わさってできています。

花粉症にまつわる英語表現

それでは、ここで花粉症にまつわる英語表現をご紹介します。

★ 私は花粉症です。
“I have seasonal allergies.”
“I have hay fever.”
“I’m allergic to pollen.”

「花粉症がひどい」という場合は、「I have sever hay fever.」、「I really have bad allergies」などの表現も使えます。

<鼻の症状>
★ くしゃみが止まりません。
I can’t stop sneezing.

★ 鼻水が止まりません。
My nose keeps running.

★ 鼻詰まりで苦しんでいます。
I’m suffering from a stuffy nose.

<目の症状>
★ 目がかゆいです。
My eyes are itchy.

★目が充血しています。
My eyes are red.

★目が涙目です。
I have watery eyes.

<その他>
★ 花粉症の薬を飲んでいます。
I take medicine for my allergies.

「私は〇〇を持っている」というワンパターンで、色々な症状を表現することも可能です。
I have [hay fever/a runny nose/a stuffy nose/itchy eyes/a sore throat].

ちなみに日本人はくしゃみの音を「ハクション」と言いますが、英語圏では「アチュー」(achoo)と表現します。

もしアメリカで人前でくしゃみをしたら、必ず誰かが”Bless you!”と言ってくれます。
”Bless you.”と言われたら、”Thank you.”と返してくださいね。
くしゃみ ⇒Bless you. ⇒Thank you.
までが、ワンセットになっています。

まとめ

いかがでしたか?
花粉症に関する悩みは世界共通なので、ぜひ話題の一つとして話してみてください。

花粉症の症状はとても苦しいですが、共通の対処法や経験など共有できる外国人も多いはずです。また、花粉症ではな方も、”Are you OK?”「大丈夫?」などと一言かけてあげるだけでも、会話が進みます。頻繁に遭遇する場面ではないかもしれませんが、知って得する英語の表現ですので、是非参考にしてみて下さい。

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