「なかなか英語が上達しないな・・・自分は語学センスがないのかな」
「何ヵ国語も話せるなんて、語学センスがあるんだね」
こんなふうに、外国語を話せるかどうかを「語学センス」の有無でとらえる人がいます。
「語学センス」とは、一体なんでしょうか。
まずは、一般的な「センス」ということについて考えてみましょう。
もくじ
「センス」とは?
元の英単語である “sense “と、日本語でいう「センス」は、少し違っています。
“sense “にはいくつか意味がありますが、日本語の「センスがある」に近い意味のものを英英辞典から引用すると、
となります。
日本語で「センス」というと、「鋭い感覚」や「才能」という意味を含みますが、英語の”sense”にはそのような意味合いは含まれていません。
しかし、“ability”(能力)であると考えれば、努力次第で鍛えることができると思いませんか?
「センス」は先天的?後天的?
センスには、先天的と後天的なものがあると言われています。
先天的な「センス」と言えるものは、身体能力といった遺伝的な要素を含むものです。
しかし、この先天的なセンスの影響は限定的で、ほぼ環境やトレーニングによって変わります。
たとえば、ミュージシャンの子供は、音楽センスがあると言われますね。
しかし、赤ちゃんの頃から音楽に囲まれて生活している中で、音楽センスが育まれる部分が大きいはずです。
そういったインプットやトレーニングなしに、センスは育ちません。
「センス」を育てる
くまモン等を手掛けたクリエイティブディレクターの水野学さんは、以下のように述べています。
- センスは、知識の蓄えである
- センスのよさは、やるべきことをやり、必要な時間をかければ、誰にでも手に入る
- 「センスがない」というのは言いわけにすぎない
センスは、あくまで “ability”(能力)であり、努力で身につけることができます。
美的センスがある人は、美術館でアートに触れたり、写真集を見たり、良質なものを普段からたくさんインプットしています。
感覚で選んでいるようで実は、自分の中に蓄積された膨大な知識を元に取捨選択しています。
多くのインプットとアウトプットを繰り返すことで、センスを身につけ、自分のものにすることができるのです。
「語学センス」について考える
センスは、後天的なもので、鍛えることができるということはわかりました。
それでは、今回の本題である「語学センス」について考えてみましょう。
「語学センス」は、英語を身につける上で絶対必要なのでしょうか。
「語学センス」とは
何ヵ国語も操るマルチリンガルや、言語の吸収が早い人、発音がいい人・・・
このような人たちは、「語学センスがある」と言われがちです。
しかし、これはただ「センスがいい」ということで片付けてはいけません。
このような人たちは、無意識かもしれませんが、それだけ知識をインプットしているのです。
語学センスは、先にお伝えした「センス」と同様、知識と努力で磨くことができます。
語学センスが育ちにくい日本
「日本人は日本語しか話せず、語学センスがない」などという声もあります。
これは、残念ながらある意味で事実です。
日本という環境では、基本的に日本語だけで完結しています。
私たちは、赤ちゃんの頃から、日本語だけに囲まれて暮らしてきました。
日本語を話す人とだけ接し、テレビなどの娯楽も、日本語でのコンテンツが充実しています。
他の言語に触れる時間はとても少ないので、語学センスを磨くためのインプットがほとんどありません。
マルチリンガルのヨーロッパ人
一方、マルチリンガルが多いヨーロッパ人はどうでしょうか。
幼い頃から、いくつもの言語が生活の中に溢れています。接する人も、メディアも、多言語です。
また、多言語ゆえにメディアがすべての言語に対応していないため、幼い頃から映画は英語で観ていたりします。
そんな中で育ってきているので、言語のインプットが膨大です。
まさに、幼少期から語学のセンスを磨き続けているのです。
語学センスの磨き方
このように、残念ながら日本で普通に生活しているだけでは、語学センスは磨かれません。
しかし、自分から英語に積極的に触れていけば、今からでも語学センスを磨くことはできるということ。
たくさんの英語を聞くことで、英語を聞く耳を育てることができます。
たくさんの英語を話すことで、口が英語を話すことに慣れていきます。
たくさんの英語を読むことで、正しい英語を知ることができます。
これを日々コツコツと繰り返すうちに、語学センスが磨かれ、言語能力が上がっていきます。
「語学センス」は絶対に必要なものではありませんが、語学を習得する上で自然と身についていくものです。
センスを磨くには、「ワンパターン必勝法」!
上でご紹介した水野さんは、「王道(定番)のものに関する知識を増やして」と言っています。
王道を知っているからこそ、系統立てて理解し、効率よく知識を増やしていけるそうです。
これは、私たちLAT英会話で推奨している「ワンパターン必勝法」と似ています。
LATでは、一つの日本語に対してたくさんの英語表現を覚えるのではなく、一対一のワンパターンのみを覚えていただいています。
こうして王道のみ覚えることで、会話の変化球にもついていきやすくなります。
まとめ
いかがでしたか。
「センスがない」とあきらめてしまうには、まだ早いです。
もっともっと良質なインプットをして、アウトプットを重ねていけば、センスが磨かれていきます。
LATでは、毎日の良質な英語環境をご提供しています。
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